「だから大丈夫だよ、ね?」



ぽんっと肩を優しく叩くと振り返った龍平さんが笑った。



二人でお水をかけて、花を入れて、手を合わせる。


と、何処からか声がする。


「ありがとう」と、聞き覚えのある声が。



そうか、あの時の声はもしかしてこの人なのかもしれない。


そう思った途端、何だか温かいモノが心の中を流れていった。


大丈夫ですよ、きっと

ううん、絶対に。


龍平さんはあたしが守ってみせますから。