俺よりもいくつも下なのに。
まだ見た目はあどけなさの残る子供なのに。
真剣な表情に
あのまっすぐな瞳に。
俺は一瞬にしてそれでもかまわないとまで思ってしまった。
「今、あの子の事を考えてるでしょ」
「うるさい」
「わーコワ、さてさてあたしも新しい恋でもするかな」
「帰るのか」
「うん、あんただけに割いてる時間はないの!あたしだってこれから・・」
そういいながら清香が立ち上がったそのときだった。
ピピピッ!
静かな店内には似合わないくらいのけたたましく大きな音が鳴り響く。
一度清香と顔を見合わせてから電話に出た。
「もしもし、日下です・・・え?」


