「ねぇ優芽さん」

「何?」


「優芽さんのお父さんに報告しようと思うんだ」


「報告?何の?」


「もちろん、俺たちの事だよ。隠すわけにはいかないし」



「えーーー!言うの?」



「優芽さんとこれからもずっと一緒にいるためだからね」


本当に真面目だよね、この人。



「優芽さんは俺と一緒にいたくない?」


「そんなこと!!」




そこまで口を開くと龍平さんが笑いながらあたしを見てる。

ってかこの人、なにげに意地悪じゃない。



「優芽さん?」