ちょうど車の光で一瞬見えたタイチ君の顔は 少しだけ怒った顔をしている。 「お前、泣いてんの?」 「な、ないてなんか..」 「泣いてんじゃん」 そう言うと ふわりと手が伸びてあたしを優しく抱きしめた。 違うのに。 あたしが傍にいて欲しいのはあなたじゃないのに。 だけど今のあたしにはそれを止める事は出来なくて。 何て最低なんだろう そう思いながらも 震える手をタイチ君の背中に回して あたしはきつくきつく抱きしめた。 龍平さんを 他の人を想いながら....