知らない、あいつなんか本当に知らない!!
「優芽ちゃん朝からあれてない?」
教室に着いてあたしの態度があまりにもいつもと違いすぎたのか、
那由奈ちゃんが心配そうな顔で近づく。
「ごめん、大丈夫」
「ううん、あたしは優芽ちゃんが笑顔なのが一番好きだからね」
なんて・・いい子なの?
「そういえばさ、どうなった?前に紹介した男の子」
「あぁ・・タイチ君?」
「そうそう!うまくいってる?」
「あれから連絡がこないけど」
でもそれはあたしが逃げてるからなのか
それとも向こうが避けてるのか。
あたしはあの時の答えをまだしていない。
早めに言う・・べきなんだと思うけど。


