「だ、大丈夫だからっ」 だからお願い 近くに来ないで。 あたしを..そんな風に見ないでよ。 必死に視線をそらそうとするけれど。 考えは向こうに筒抜けなのか 「優芽さん」 もう一度名前を呼ばれるとイヤでも視線を合わせてしまう。 いやだ・・ こんな風になるのも。 こんな気持ちになるのも すっと指が伸びてあたしの瞳を拭う。 「どうして泣いてるの?」 どうしてって・・