「あの、ちょっと..」


男の人から抱きしめられるなんて初めてで


どうしていいのか分からないままでいると



「優芽さんが何か一つ無茶する度、俺の寿命が縮みそうになる」


耳元で囁かれた言葉が声が甘くて


蕩けそうになる。



「そんな事言ったって」


「黙って聞いて」


「でも」


「いいから」


そう言うと更にきつく抱きしめた。


「龍平さん」

「この前来てくれた時..本当は嬉しかったんだ。だけど。君も警察を家族に持つ者
なら分かるよね?あそこがどういう所か」

「..うん」

「大丈夫なのは知ってるんだ。でもあそこにいるのはいい人ばかりじゃない」