紫音とか言う執事の手には黒い服?
みたいな物が握られていた。


《黒夢 清春さんですね。》


≪そうだけど あんたは?≫


紫音と呼ばれた男の口元が軽く緩んだ。


《申し遅れました。
薔薇十字会のクイーンの補佐をしてます。
黒姫 紫音です。》


紫音様☆…


ハァ~ …


甘い声が一段と上がった。



クイーンの補佐…

黒姫 紫音…

こいつが あの歴代最高の黒薔薇騎士と呼ばれた男…


《あの…黒夢君 そう言う事は口に出さずに言ったほうが…》

紫音は顎の辺りをかき苦笑いを浮かべていた。


≪その…黒薔薇様が 俺に何の用だ。≫


≪先程 一年A組のシンデレラ

沙羅雪 幸雛様からの申請がありまして 我々薔薇十字会も貴方を†黒騎士†と認め
それを受理しました。

貴方も晴れて∮黒騎士∮となります。