その日のうちに…

聖薔薇十字学園に激震が走った。


伝統ある

聖薔薇十字学園の

∮黒騎士∮の最後の一人に

創立以来の落ちこぼれ
黒夢 清春が選ばれたからだ。


人集りは とっかえひっかえ 一年C組に訪れては清春を見ていた。


俺は一躍時の人となった訳だが…

俺を今まで敬遠していた女子学園生の目はとろみ
俺をアイドルでも見るように熱い視線を送り

俺はクールにかわす。

≪女とは…見え透いた生き物だ…≫

だが
俺の内心は活火山のように胸が高鳴っていた。

男子学園生の視線は冷たく 自分達に劣る俺様に野次を飛ばし続けた。

騒がしかったギャラリーが一瞬にして静まりかえると
人集りが割れ一人の男子学園生が俺の方に歩いて来た。


「薔薇十字会だ。」
キャー

「紫音様☆」

清春に向けられていた 黄色い歓声は ごっそり 紫音とか言う執事みたいな服を着た男子学園生に持ってかれた。