∮黒騎士∮ツンデレラと俺様騎士

≪そこまでです。≫

ミシルは黒夢と早乙女の間に割って入る

≪ あっ…子豚ちゃ…ん…≫

≪はっ!!
ミシルは 顔を赤らめながら 唇に人差し指を添える。

「ミシル様…」

早乙女は一礼すると華恋の後方に退いた。

《ミシル様 お早う御座います。

華恋はスカートの裾を握りお辞儀をする。

≪華恋ちゃん お早う!
ミシルは 華恋に軽く手を振る

《行けませんミシル様…
その様な軽はずみな行動は…
仮にも 貴女様は学園の…

≪そんな堅い事はなしにして 何か揉めていたようだけど…≫

「いえ… ミシル様 そのような事は決して御座いません」

早乙女が 一礼する

≪そうです 我が主 沙羅雪 幸雛様がシンデレラとして プリンセスのお二方に挨拶回りをしていたのです。


俺は 自分の解き放ったなれない言葉使いに 笑いを堪えるのに精一杯であった。
『彼、黒夢君は相当無理してますね。』

黒薔薇騎士の黒姫 紫音は 苦笑いを浮かべながら言うと

『本人が一番 可笑しい筈ですよ』

プリンセスの山城 愛も補足した。


≪そう それなら良いけど…

沙羅雪 幸雛さん 貴女は 沙羅雪 ノエル様の妹さんね≫

『はい…ミシル様…』

≪よろしくねぇ ユキリン♪≫


「紫音様… 何かとてつもなく 嫌な感じがするんですけど…」

山城 愛の黒騎士 北神山 翔が不安げに呟く

『その様ですね』

黒姫 紫音はそう言うと 黒薔薇騎士の役目を果たすため 主のもとに向かった。