∮黒騎士∮ツンデレラと俺様騎士

《確か…シンデレラに選ばれた者は 上級階級の私達に挨拶するのが決まりでしたよね…
そうですよね早乙女さん!》


「はい その通りで御座います。

華恋様!」

早乙女は 一礼をする。

『えっ…!?』

幸雛の目が見開く


《そう言えば貴女…
薔薇十字会にも出席していなかったけど…》


「華恋様!ご存知の通り薔薇十字会には∮黒騎士∮なしでは参加出来ません。

従って彼女は まだシンデレラの見習いでした。

彼女が晴れてシンデレラになったのは昨日です。」


《あっそう そんな事は関係のない話です。

∮黒騎士∮を立てた時点で挨拶に来るのが この薔薇十字会のルール
もちろん名門の沙羅雪さんもご存知でしょうが… 》

華恋の細い眉が動き口元が緩む

幸雛は 何も言えずうつむくだけだった。


《沙羅雪さん貴女が 山城さんに挨拶に来た事は認めます。

幸雛は華恋の 優しい口調で顔を上げる。


《ただ…》



『…?』