ビクッ

ガターン…!!

幸雛は勢いよく立ち上がると

俺を睨んだ。


『なぜそれを先に言わなかったのですか…
貴方私の∮黒騎士∮でしょ…』


≪だけど…

お前…

いや…幸雛様が…≫

そう言った俺に 幸雛は睨みつけてきた。

『あれとこれは別もの…』


そう言って幸雛は急いで教室を出て行った。


≪はぁ?…

あれ

これ

それ

の違いってなんだよ…≫

俺はぼやきながら幸雛の後を追いかけた。


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『あの…』


《何かしら?》


女子学園生は 長い髪を耳にかけた。

『プリンセスの…

山城 愛様のクラスを教えて貰いたいのですが…』


《山城さんのクラスは…A組だけど…
貴女は…


『はい…シンデレラの沙羅雪 幸雛です。』

俺が 幸雛に追いついた時 彼女はとんでもない相手に話しかけていた。


あれは… 山城さんと同じ服…

もしかして…

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