∮黒騎士∮ツンデレラと俺様騎士

「長田先生!」

『どうした 山下川!』

「どうもこうも僕は 納得がいきません。
C組だった黒夢君が∮黒騎士∮に選ばれたと言う理由だけで エリートクラスのA組に入るなんて絶対に反対です。」


≪はぁ~でたよ…

いるんだよ…

あぁ言う奴!≫


「さ…て 黒夢の席だが…』

長田はクールを装い頭をかきながら周りを見渡した。
内心イライラしているのは一目瞭然であった。

≪席ならここが空いてるよ。≫

俺は 歩いて行くと 山下川の席の前に立つ。


「ちょっと ちょっと君は 何を言っている!」

山下川は メガネを直しながら 俺に食ってかかる。


「ここは 僕の聖域だ。

君如き 落ちこぼれが 立ち入れる場所ではない。

さぁ… 出て行きたまえ」

興奮した山下川は席を立ち俺を指差す。

≪俺は 沙羅雪 幸雛の∮黒騎士∮だ。
この席は ご遠慮願いたい。≫

「君が幾ら 沙羅雪さんの∮黒騎士∮だろうが ここは…

この場所は…

僕の場所だ。

君…何かには譲らんよ」

山下川は 顔を赤らめながら精一杯の反撃をしてた。