∮黒騎士∮ツンデレラと俺様騎士

「そんな馬鹿な…

この問題は A組の奴らだって苦戦するのに…


長田はバーコード頭の髪を振り乱し
知らず知らず 唇を噛み締めていた。


「黒夢…

君…」

長田は イライラ気味の自分に気がつき 無理やり顔を崩し 引きつった笑顔をつくる。


自分では 満面の笑顔を作り出し 最高の演技を披露しているつもりであった。


「あるじゃないか…
A組の奴らでさえ 一人しか解けなかった…

あの問題が…」


長田の表情にも 余裕が戻り キモ顔がウザ顔に変身した。


「黒夢…最後のプレゼントだ…

喜んで貰えると嬉しいが…」


長田は 自信を持って黒板に向かい

黒板に数式を書きなぐり

チョークを置くと

振り向き様に 黒板を殴った。