「俺のこと好きなんだろ?だったら喜んで引き受けてくれるよな?」 ちょっと意地悪な口調に変わった片桐くん。 あたしが断れないのちゃんと分かってるんだ。 「…わかった」 「いい子」 そう言って頭を撫でる。 悔しいけど、嬉しかった。 ねえ、なんであたしにこんなことさせるんだろう。 なんだか遊ばれてるんじゃないかって、不安だよ? 「中に入るよ」 「う、うん」