「高橋、おつかれ!わりぃんだけど、古文の教科書貸して!」
品川くんと友達になったこと。
「変な落書きしないでよー!」
「はいはいっ」
こないだなんて、男バレ顧問の似顔絵を書いてたから授業中に噴き出しちゃったし。
「最近、品川と仲良いじゃん」
倉木が横目でチラリと見てきた。
「まあ、バレー部だしね」
「ふーん」
こうやって、品川くんと話しても、
片桐くんといるときのようなドキドキや胸がきゅーっとなる感覚もないんだ。
いくら蓋をしても、どうしようもない。
これが、恋、なんだと今さら思うよ。
そして、あなたはいとも簡単にあたしの心の蓋に手をかける。

