ああ、もう! あたって砕けろ! 悶々とするのをやめて、片桐くんの元へまっしぐら! って・・・あれ?い、いない!? 考え事しているうちに、片桐くんの姿は消えていた。 もう、曲がっちゃったの・・・? マチカ・ウィルソンのとこにも人影はない。 完全に置いていかれた・・・! 「はあ、あたしってほんとバカだなあ」 校門をくぐって下駄箱へと向かう。 この時間は久しぶりすぎて、人のいなさに淋しさを感じた。 「もう、ダメかな・・・」 「何が、ダメなの?」