見た目はおもいっきり草食男子で、


中身は予想以上に肉食男子で、



それが逆に魅力的で。



あたしは自分の過去に囚われて、踏み出せずにいる。




でも、やっぱりあなたが抱きしめてくれたぬくもりや小さな優しさを忘れられないよ。








「ミカコ、久しぶりだね!」


ピンポンを鳴らせば、元気そうな唯ちゃんの姿があった。



「久しぶり!ごめんね、遅くに」


部活帰りのあたしは唯ちゃんの家まで足を運んだ。
急な連絡だったのに唯ちゃんは快くオッケーしてくれた。


「事情は倉木にちょっと聞いたよ」


「そっか・・・」


あたしは片桐くんとのあの一日を唯ちゃんに打ち明けることにした。