「片桐くん!?」 「司でいーよ」 「つかさ・・・?」 「うん。俺の名前」 な、なんで急に名前なんか・・・ てか、近いんですけど! ソファーについていた手をがっしり押さえられ身動きがとれない。 何より整った片桐・・・じゃなくて司くんの顔から目が離せない。 「司く、ん。何してんの・・・?」 「何ってわからない? 誘惑してんだよ、ミカコを」 ズキズキと痛む頭。 ドキドキと弾む心臓。 あたし、死んじゃうかもしれない。