「男の部屋で無防備すぎじゃない?」 「え!?」 気配もなしに現れた片桐くんにあたしはただただびっくりした。 「ミカコってさ、彼氏いたことないでしょ」 「は!?いたことくらい・・・あるしっ」 ソファーを背もたれにして、床に座った片桐くん。 にしても・・・あたしだって彼氏くらいいたことあるし。 たった一人だけど・・・ しかも1ヶ月ぐらいで別れたけど・・・ 「ふーん、妬けるね」 「な、なに言って・・・」 言葉の先を言おうとしたけど、片桐くんがソファーに乗ってきたのであたしは動揺した。