「入って」
そう言って通されたのは・・・・片桐くんの家。
きちんと手入れされた庭に赤色の屋根が生える可愛らしい感じお家。
うちより大きいと思う。
あのまま川沿いを引きづられ、10分ほど歩いたら着いた。
「・・・お邪魔します」
「今日、誰もいないから」
なんか流しちゃマズイこと言わなかった?
「ここ、俺の部屋。てきとーに座って待ってて」
涙は止まったが、それと一緒に思考も停止したようで、放心状態。
部屋はほとんど黒で統一されてる。
おしゃれなソファーに腰を落ち着けると、一気に脱力感に襲われた。
「あたし・・・何してんだろ・・・」

