「…」
「あの、えっと…い、今のナシ!ナシナシ!」
やばい空気にハッとしたあたしは急いで訂正したが、片桐くんはなぜかニヤリとした気がした。
「麻知花がダメ?なんで?」
じわりと距離をつめてくる片桐くん。また怖さが押し寄せてくる。
「それは…」
「…ふ、別に俺アイツに興味ない」
ち、近い!あと20cmくらいで鼻と鼻がくっつきそうだよ…。
しかも腕をガシッと掴まれて逃げるに逃げられない。
ほんと何考えてんの!?
「…っ」
「俺が興味あるの、誰か教えてやるよ」
はい?なんかキャラじゃない?
その瞬間、あたしの予想外の出来事が起きたんだ。

