痛っ。 頭が一瞬ズキッとした。 「ごめん、ミカコ。ふざけすぎたよ。品川くんがね、ここまでミカコ運んでくれたの。明日謝りたいって言ってたよ」 え 品川くんて、もっと嫌なやつだと思ってた…。 よく部内で先輩と口論してるのみたし…。 「真紀ちゃん、ありがと。今日は帰るよ。よかったら品川くんに、気にしないでって伝えといて」 「あ、うん。ミカコんちに先生、電話したんだけど留守みたいで…一人で平気?」 時計を見れば17時を過ぎたところだった。外は暗くなり始めてるけど、歩いても平気だろう。