目を瞑り一度深く息を吸い込んでから、もう一度彼女の瞳を見つめる。 「…好きです」 口の中はカラカラで。 それでもゆっくり口を開いて声にした言葉。 その言葉に彼女の目が大きく見開く。 「好き、です」 そんな彼女に向かって、俺はもう一度同じ言葉を繰り返した。