Gleam -ドリームキャスト!-

「おれは勇者の娘だって、小さい頃からずっと聞かされてたからね。
 でも両親の他界も、闇王の復活も突然だった。何も聞いてなかったからすごく焦ったよ。
 もう一人で行くしかないって思って」

エリサはれろっと舌を出した。

カズアは、自分も同じようなものだと言った。

結局まともに動いたのはバルトだけで、彼がいなければこのパーティは揃わなかっただろう。

「お父様もお母様もいない今、おれがもし命を落としでもしたら国がまずいことになる。
 だから旅立ちをきっと止められると思って、黙って出てきたってわけさ」

「アグレッシブ・・・」

ユナは意味もなくスプーンでカップの中をかき回す。

「本当、あんまり無茶しないでね」

「分かってるよ」

と、エリサは苦笑い。