Gleam -ドリームキャスト!-

「しかしお姫様と引き換えじゃ、安くないかい?おまけだ」

エリサの胸を指差す。

普段は気にしていなかったが、大ぶりな乳白色のブローチをしていた。

「・・・母の形見ですが、友人とは代えられません。
 分かりました。
 これを渡しにいくのでユナと交換です。
 変な真似をしたら、抵抗させてもらいますからね」

と、エリサはきっぱり言い切った。

胸からブローチを外すと、ゆっくりと船先へ向かう。

二、三メートルの距離をとると、さあ、と立ち止まった。

エリサがブローチを投げたことを確認してすぐ、頭領はユナを突き放した。
エリサにそのまま抱えられる。