Gleam -ドリームキャスト!-

それよりも先に、エリサが行動していた。

「おれの強い気持ち、精神力・・・
 それと、お父様お母様から引き継いだ魔法力だったら、耐えられるかもしれない!」

エリサは宝石に手を伸ばした。

ユナは次々起こることに頭がいっぱいで唖然としていた。が、それも一瞬で、エリサが宝石に触れた瞬間、強い風のような電気のようなものに吹き飛ばされてしまった。

そのまま尻もちをつきそうなところをカズアに抱きとめられる。

「カズア・・・エリサが・・・」

ユナは震える声で訴えた。
カズアも分かっていたのだが、周囲の空気が激しく渦巻いて近付くことすらできない。
何度もエリサの名を呼ぶユナ。

「エリサ・・・エリサ・・・」

「エリサ!」

突然、バルトの声がかぶった。