* * * * しばらく歩くと、だんだん気温が寒くなってきた気がする。 いつの間にか視界にちらほら白いものが入るようになってきた。 さらにもう少し進むと、そこには広大な雪原が広がっていた。 「すごい、全部まっしろ! 本物の雪だ」 ユナは初めて見る雪に興奮した。 最初は触っているだけだったが、団子をつくったり、それを投げてみたり、重ねて本で見た雪だるまをつくったりして遊びながら、さらに東を目指す。