そんな楽しげな二人をユナは見て、そしてふっと目を細める。

「あたし、いつまでもこうしていられるものだと思ってた・・・。
 永遠の別れでもないのに、なんか淋しいや・・・」

それを聞いてカズアは腕を組んだ。

「女神が言ったように、もう闇王が復活することはないんなら・・・今度みたいに必然的に集まることもないだろうな」

「カズアまで何言ってんだよ。
 ということは、もう俺やお前らの子供も、俺たちみたいに辛い思いはしなくていいんだぜ?
 どういうことか分かるか?」

ユナは淋しげな表情のまま、不思議そうにバルトを見つめた。

「・・・もう、世界は平和ってことさ」

「ま、そうだよな」

当たり前の答えにカズアはほころぶ。