身構えるユナのそばで、カズアは怖気づくことなく言う。

「てめえのせいで俺たちはこんな面倒なことになったんだ。
 わざわざもう一回封印しにきてやったんだから感謝しろよ」

「なるほど・・・仲間を一人失っただけでここまで来られるとは、ただ者ではないと思っていたが・・・憎きルークらのせがれたちだったのか・・・」

闇王は顎に手をかけ感心するように言った。
バルトだけがその言葉に敏感に反応した。

「な、なんでお前がエリサのことを・・・!」

「すると奴も力を継いでいたのか。
 エリサと言ったか・・・サタンフォレストで死んだ娘は。
 私の庭を汚す輩どもがここまで来れぬようにしてやろうと、ちょいと細工をしてやってな。案の定戦力低下だったな」