* * * * エリサ、どうやらお前の望みは叶いそうだよ。 バルトは二人がいなくなったことに気付き、悪いとは思いながらもこっそり後をつけ、全てを見ていた。 ユナがカズアの腕に包まれるところまで見届けると、テントに向かって歩き始めた。 「でもエリサ・・・」 ぎゅっと右手で胸を握る。 「俺の、この胸の痛みはどうすればいい? 俺は・・・後悔しかないよ・・・。 お前を守ってやれないで・・・ユナの言う、幸せにはなれそうもないんだ・・・」 呟きながらテントまで戻ってきた。