Gleam -ドリームキャスト!-

「甘さ加減とかおれが作るよりずっとうまい、カズアすごいな・・・お母様の味にそっくりだ。
 なんか懐かしい味がする」

エリサが褒めるのにカズアは微笑み返す。
肩の荷が重すぎる少女の、少しでも癒しになれればいいなと思う。

三人のおかわりもカズアが盛ってやった。
残りの一切れは彼の分だったが、あんまりおいしそうに食べてくれるユナとエリサに半分こしてもらった。

四人はお菓子を全部たいらげてしまうと片付けもそこそこに甲板へ向かった。


爽やかな海風が気持ちいい。

まぶしいほど明るい太陽。
流れる雲。潮の匂い。大空を駆けるうみねこの群れ。全てを包みこむような、青い波白い波。

開放感の心地良さに身を任せて、寝ころんで太陽を浴びたり、波に手をつけて遊んだりしてみる。