「全然違うだろうが」


「おや、そうですか?同じようなもんだと思うんですけどね」


窓ガラスに移った若が苦い顔をしたことに気づく。


「安心してください。その時には責任は取りますので」


前広が運転席で若と自分の話を聞いてどんな反応を示していいのか困ってルームミラーでチラチラとこっちを見てた。


「前広、笑ってもいいんですよ。若に言わせればわたしはロリコンだそうです」


「笑えませんっ榊さん」


前広だって以前は中学生にも付きまとわれていた時期がある。

ストーカーされてぐったりしていた時期がある。



「榊さん笑えないです、それ」

苦笑いをしてるのもわかる。


「ま、でもりおさんの妹のひかるちゃんなら俺も彼女にしたいですね。可愛らしくて」


「そうだな」


前広が言うのもわかる。
今までりおさんの妹としか見てなかったが、付き合い始めるとりおさんとはかなり違っていた。