真っ直ぐなひかるの瞳が自分を避ける時は、責めている時だ。
「ひかるのせいだと自分を責めているなら、それは間違いですよ。わたしはひかるを守れたと怪我はしても満足しています」
「……満足?」
「わからないですか?」
「………」
ひかるの赤くなった目を覗き込む。
「ひかるに傷ひとつもなかっただけでわたしは満足なんです」
このくらいの怪我なら一週間もすれば痣は薄くなります。
目を背けていたひかるが少しずつこっちを向いてくれる。
「ひかるはわたしにとって命そのものなんです」
ひかるが傷つけば、自分も悲鳴をあげる。
ひかるが泣けば自分も泣ける。
ひかるが笑ってくれていれば、それだけで未来は明るい。
「ひかる、ここは泣くのではなく笑ってください」
「笑う?」
「ええ、このくらいの怪我すぐ良くなるよって笑っててください」



