榊さんの後ろを歩き、着ていたシャツの色が微妙に違うことに気づいて立ち止まる。 「榊さん?」 「……なんだよ」 名前を呼んで返事をしてるのにそれでも目の前にいる人がわたしの知っている榊さんでないような気がして……。 ―――戸惑う 「ここはどこ?わたしをどこに連れていくの?」 「あ?」 怪訝そうな顔して榊さんが眉を寄せた。 その時。 いきなり後ろから掬い上げるようにして高く抱き抱え上げられた。 きゃあっ!