『若恋』榊の恋【完】




「わたしもひかるだけのものですよ」


窓辺でそっとひかるを引き寄せる。

お互いがお互いを必要とする。これから先何があっても離れないと誓える。


「誰か来ちゃうよ」

「誰にも邪魔させませんよ」

「でも、」

「黙って」



俯こうとするひかるの顎を捉えて上向かせキスをする。


「んっ、」


ぴくん。と、反応する体。

耳元にそっと囁く。





「愛してますよ」







―――ずっとこれからも