「んっ、…あ、」
「我慢しないで。声を聞かせて」
深いキスを繰り返しているうちにひかるの瞳が潤んで甘い吐息が聞こえた。
濡れていた体は火照ってピンク色に染まっている。
「この傷もわたしのものです」
「や、」
「ひかるのすべては、俺の……」
髪を撫でキスを繰り返し、ひかるの身体に腰を深く沈め律動で突き上げる。
「さか、…きさん、すき」
「ひかるっ」
「あ、さかきさんっ」
ぴくん。
体が跳ねて声をあげるひかるを容赦なく攻め続ける。
上気した頬。潤んだ瞳。
甘い声に、熱い吐息。
「…っ、」
シーツを握る白い指を握り返す。
「あ、」
「―――俺の」
ひかる。
声の甘さも、白い肌も、くねる身体も手首についた傷も。
―――すべて
「愛してます」



