全裸に剥かれたひかるが両手で胸と下腹部を隠し恥ずかしそうに俯いた。
「ひかる、こっちへ」
「う、うん」
戸惑うひかるの肩を抱き寄せて膝の上に座らせた。
後ろから見てもひかるの耳が真っ赤に染まっている。
「きれいな黒髪ですね。真っ直ぐで」
髪を洗い、櫛ですき、ひとまとめにして結い上げる。
体を洗い始めるとますますひかるが顔を赤くした。
「そんなに意識されると…本当に襲いますよ」
「……いいもん」
シャワーの中で肩越しに振り返るひかるが背伸びしてくちびるを重ねてくる。
「今だけ、」
―――抱いてね
そう聞こえた気がして、シャワーを止めひかるを抱き上げた。
用意してあったタオルに包みそのまま寝室へ。
そっとベットにひかるを下ろして額にくちづけた。
「いいんですね?」
ひかるが望むならこのまま抱いてしまう。



