「もしもわたしが命を落とすようなことがあったら、その時は未来に生まれてくる子供を頼むから」
「!」
「いつかふたりで幸せになるんでしょう?
で、榊さんの赤ちゃんいつか産むんだから。
これからもっともっと幸せになるの。
命を落とすようなことがもしもあるんだとしても、わたしの後は追わないでね。未来は榊さんとわたしが笑ってるの。
いつか生まれてくる子供も笑って暮らすんだから」
腕の中で目を細め見上げるひかるが未来を明るくする。
「……ひかる…」
「だから、ね。」
「ひかる」
ひかるが未来を見据えてる。
わたしが命を落とすようなことがあっても、榊さんは生きてね。
そう言われた気がした。



