「すいません、居眠りしてたようです」 「大丈夫なのか?顔色が悪いぞ。運転なら俺が代わるが」 「いえ、大丈夫です。運転できます」 まだ心臓が早鐘を打っている。 冷たい汗が背中を伝う。 吐き気がする。 自分が今しなければならないのは若を護衛して大神物産本社に送り届けること。 「顔色が悪いから休んでろ」 休んでるわけにはいかない。 自分の使命を果たすのが自分に課せられた罰だ。 死に急いでいると言われても否定はしない。 若を守るためならば盾となっていつでも死ねる。