ひかるが若佐のシャツに顔を埋めてしがみつく。 「行かないで先生!」 この先には迷い込むと生きては戻れないと言う有名な森がある。 若佐が逃げ場所にする…死に場所にするのがそこだろう。 「お願い!行かないで!」 ひかるの純粋な気持ちだけでは引き留められないかもしれなかった。 引き留められないなら――― その時は当て身してでも実力行使に出る! ギリ。 若佐とひかるの一騎討ちを見守った。