「やり直しできるならもうしてる」 「先生、お願い。このままわたしを帰して」 「帰すわけにはいかない。俺は俺の人生のカタをつける」 そう言って取り出したものは一振りの刀。 どこにあったのか先生の左手に握られていた。 「…先生…それで榊さんを殺すの?」 わたしの震える声を聞いて先生は笑った。 ―――狂ってる 狂ってる!