「時間が必要?」 「この手帳はわたしが返してきます。一也がひかるにきちんと想いを伝えるまで待ってやってください」 「でも、わたし応えることなんてできない」 「ひかるに告白する時は一也の気持ちが決まった時です」 その時は恋が終わる。 「榊さん、わたしは榊さんが好き」 「わかってます」 ひかるから手帳を受け取った。 「一也がきちんと想いを打ち明けるまで待ってやってください」 「…榊さん」 恋が終わるまで。 そして、一也の恋がまた芽吹くまで。 頷くひかるを見て踵を返した。