「うわああっ」
」痛みであげた絶叫は張られた暗幕と防音の視聴覚室に吸いとられた。
踞り動けなくなった若佐は荒い息を吐き出して肩を押さえている。
「勝負つきましたね。わたしは優しい人間ではないのであなたを許そうなどとは思いません。これは頂いていきます」
柱のそばに設置してあったカメラに手を伸ばす。
若佐が一瞬手を伸ばしたが届くはずもなくその手は空を掴んだ。
「今日付けで退職願いを書いておいたほうがいいですよ」
「………」
カメラは手に入れた。
自宅のパソコンかDVDも処分しなければならないのだろうがそれは若佐がやるだろう。
身の破滅を悟ったのだから処分は任せる。
「もう一度言います。今日付けで退職願いは書いてください。ひかるちゃんの目の前には二度と姿を現さないように」
一刻も早くここからひかるちゃんを連れだしたい。
目が覚めた時の反応が怖い。



