相思相愛~彼方という存在~



・・・

「りゅ・・・乃・・・琉乃・・・」

『ん・・・』

暗闇から、光が見えて・・・

声が聞こえる。

どこから?

「琉乃・・・琉乃・・・」

この声は・・・

『・・・玖遠・・・?』

瞼を開けると、玖遠の焦ったような表情が伺える。

『ここは?私、どうしちゃったの?』

今の私には、自分の身に何があったのか。

いまいち状況が掴めない。