相思相愛~彼方という存在~



・・・ー


「琉乃・・・琉乃・・・」

『ん・・・お母さん・・・』

目の前には、哀しそうに笑うお母さんの顔・・・

「もう、苦しまないで」

『え?』

「あのことは忘れて・・・」

何を言っているの?

『お母さ・・・』

どんどんとお母さんの姿が遠ざかっていく。

『待って、お母さん。独りにしないで・・・っ』

お母さん・・・

お母さん・・・





お母さん・・・