相思相愛~彼方という存在~



カランカラン♪~

『いらっしゃいませ~。あ!!谷さん、いつものでいいですね』

笑顔でお客さんを出迎える。

お店が賑わうって言っても、いつも15人程度。だから、このお店で働いてるのは茂ちゃんと私だけ。

そして、お客さんも今みたいなご贔屓にしてくれる常連さんが殆ど。

「いやー、琉乃ちゃんの笑顔を見ると朝の眠気が吹っ飛ぶよ」

『本当ですか!ありがとうございます』

「いやいや、ホントに琉乃ちゃんの元気で明るい姿を見た日は仕事にも張り合いがでるよ」

「僕もですよ~」

「私もよ♪」

口々にお客さんが言ってくれる。

『フフッ・・ありがとうございます。嬉しいです、みなさん今日もお仕事頑張ってください』



しばらくして、ぞろぞろと出勤するお客さんが帰って行く・・・

そうして午前中の仕事が終わる。