相思相愛~彼方という存在~



「初めまして。私、狛伊 紫帆(こまい しほ)っていうの。よろしくね」

にっこり笑って、私に握手を求めてくる紫帆さん。

私は、少しためらって手を差し出した・・・

ぐっ・・・

『ッつ!!』

手の平に爪を食い込まされた

思わず、私は顔を歪めてしまった。

「琉乃?」

『なんでもないよ』

その後すぐに・・・

「あなた・・・琉乃ちゃんっていうのね。可愛い名前・・・ね?」

そう言った顔に寒気が走った。

『(この感覚・・・どこかで・・・っ)』

そう、前にもあった

この感覚・・・

いつ?

どこで?

考えをめぐらせるが・・・