相思相愛~彼方という存在~



「だから、一緒に買いもん行くって言ってるんだけど」

『そんなの悪いからいいよぉ』

私がそう答えると、玖遠はふぅとため息をついて、こう言った。

「だから、言ったよな?なんでもいいから、琉乃の力になりたいって」

『でも・・・』

「それとも・・・やっぱり、あれか?琉乃は・・・俺といたくない?・・・俺のこと・・・嫌ぃ・・・か?」

最後の部分は少しトーンが低く聞こえた。

『違っ「もし、そうなら俺はそれ以上は言わない。嫌いなら、迷惑になるだけだしな」

そう言って、力なく笑う玖遠・・・