相思相愛~彼方という存在~



「ん~・・・じゃあさ、俺も一緒に考えてやろうか?」

『へっ?!』

突然何を言ったかと思えば、予想もしない答えが返ってきた。

「俺、なんでもいいから琉乃の力になりたいんだ」

『っ///』

真剣な顔で、真っ直ぐこちらを見て言う玖遠の顔が、あまりにも格好よくて、私は言葉にできなかった。

『ありがと・・・ほんとにいいの?』

そうして、私の頭に手で撫でながら・・・

「いいって言ってるから、いいんだ」

玖遠の手はすごく大きくて、温かくて、心地がいいと感じた・・・